私たち、どこに住めばいいのでしょうか?

新型コロナウィルスのつかみどころのない恐ろしさと共に日々を暮らしながら、
大好きな陽春はいつのまにやら過ぎていき、梅雨が来て、
あれよあれよと季節は、灼熱の夏に向かっているようです。
3月末から在宅で仕事をし始めてから、早くも4ヶ月目、
普段の会社と違うパソコン作業の姿勢で、頚椎ヘルニアになり、
また夫婦共々LDKで在宅勤務しており、イザコザが絶えないので、
在宅勤務スタイルにリノベーションしたい欲がフツフツと生まれております、不動産担当の山本です。

本日は、「私たち、どこに住めばいいのでしょうか?」 についてお話したいと思います。
私は普段、これからお住まい計画を始める、あるいは、始めてからしばらく経ってなかなか物件が見つからず、
悩み始めているような方々のご相談をしています。
ご希望のエリア、ご予算、広さ、その他のご要望に応じて、内見するお住まいをご提案し、
内見に同行するのですが、いくつ見ても、なかなかお住まいが決まらない、
そういった方には共通の傾向があるように思います。

それは、「住みたいエリアが決まっていない」ということです。
つまりは、エリアを決める必要がない状況にある、例えばお子さんを転校させたくないとか、
ご実家のそばにしたいとか、この学校のそばがいいとか、そういった具体的なご事情がないから、
住みたいエリアが定まらないとも言えます。
エリアが決まっていないと、あそこもいいかな、ここもいいかな、と、とても選択肢が広がってしまい、
迷ってしまいます。そのエリアで決める必要もないため、なかなか決まらないのは当然のことともいえます。
なので、まずは物件探しよりも、住みたいエリアを絞ってみよう、というところが大切になります。

ただし、エリアを決めるための注意点があります。そもそもの話になりますが、
ご予算があってのお住まい計画ですから、ご予算の中でご希望のお住まいを計画していく必要があります。
ここでとても重要なことは、ご予算、つまり金額を決めているものは、大きく3つあることです。
それは、

1. エリア(立地)、
2. 広さ、
3. 築年数、

この3つです。これらのバランスをうまくとって、価格は決められています。

例えば、Aさん家族(ご夫妻+お子様2人)のお住まい計画、
ご希望の広さは、70㎡、築年数はなるべく築浅がいいが、地震の心配で新耐震程度という場合、

1つ目は、都心に近く非常に利便性は高いが、希望より狭めの60㎡で、築年数は40年(旧耐震)。
2つ目は、駅には近いが都心から遠く利便性は低めだが、希望より広い73㎡、築年数は10年。

どちらがいいでしょうか、このような感じです。
価格に大きく影響を与えている、エリア、広さ、築年数について、優先順位を考えながら、
自分達の希望にあてはめていくということがとても大切です。
もしかしたら、

3つ目の、ほどほどの都心からの距離で駅からも徒歩10分程度、広さは希望の70㎡切る68㎡、築20年、

のように、3つの項目どれも、ご希望ピッタリとはいかないものの、
半分以上希望を満たしている、という物件になるかもしれません。
いろいろ物件を見てみたけれども、希望の物件に出会えない、
そんなときは、一度ご希望とご予算について、見直してみる必要があります。

いや、そんなことはない、きっと、希望のエリアに希望ピッタリの物件があるはず!
そう思われたいお気持ちもお察ししますが、
それについては、全日本不動産協会発行の、初めて家を購入する人が読む本に、
とてもドキッとすることが書いてありました。

格安物件は、不動産会社が購入して、相場並みの価格で再販売されます。
消費者が目にする不動産情報の中に、格安物件、掘り出し物件はありません。
安い物件には、安い理由=瑕疵が必ずあります。
おとり物件のケースもあります。

なるほどなのです。
あれ?どうしてこのエリアなのにこの価格なんだろう???という訳あり物件、あるんです、確かに。
瑕疵ではないんですけれども、よくある理由から順番に書きますと、

・エレベーターがない
・眺望、採光、換気が悪い(地下住戸)
・周辺環境
・オートロックがない
・梁がすごく大きくて、気になる
・お風呂やキッチンが、間取りの都合上、すごく小さい

といったところでしょうか。
もちろんこの部分について、納得して購入することができればよいと思いますが、
大抵何かが違う、これを妥協していいものなんだろうか、という感じで、
結局いつまでも決めきれない、なかなか決まらない、という悪循環になってしまうようです。
「不動産に格安物件、掘り出し物件はない」のです。

さて、私たちはどうだったのか、
希望→→→
エリア:主人の職場のそば
広さ:50平米以上(住宅ローン減税適用)
築年数:新耐震構造
特記事項:ペットと健やかに暮らせる庭、バルコニーがあること

正直に言いますと、私は不動産業のプロであるはずなのですが、
住まい探し当初は主人の勤務先のそば、かなり都心の高級住宅街で住まい探しをしていました。
しかも主人は新耐震希望、となると広さだけが妥協できるポイントになります。
さらに私たちの要望で一つ忘れてはならないことが、柴犬のくるみと共にゆるゆると過ごすことでしたので、
そんな物件あるわけないじゃないか!!ということで、
いや、あるんですけど、予算オーバーなのです、なのでここはやはり、エリアを妥協することになりました。

決断→→→
エリア:職場まで、ドアtoドアで、35分(主人)
広さ:住宅ローン減税適用ギリギリ
築年数:5年
特記事項:広いテラスがついた、ペットも喜ぶ住まい

となりました。
自分達の中では、最適解になりました。
住まいを購入した当時は、実家で暮らしていた柴犬のくるみですが、
4月にこちらに引っ越ししてきました。
当初は、都会になじむのか心配でしたが、今は嬉しそうに喜んでお散歩しています。
しかし!!!散歩で思わぬ注意点がありました、都内の公園は犬のお散歩禁止がとても多いという点です。
なので近くの都営霊園を散歩させてもらっています。こちらは散歩OKです。
アスファルトばかり散歩させるのは、田舎育ちのくるみにとってかわいそうかなと思っていたので、とてもラッキーでした。
犬を飼われている方、これから予定している方は、お散歩コースもしっかり確認された方がよいかと思います。

それでは、本日は、私たち、どこに住めばいいんでしょう、をお送りしました。
しっかり睡眠をとって、美味しい食事をとって、健康管理万全で、夏を乗り切りましょう!!!
不動産担当の山本でした。

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