内見って、ジロジロ見てるとイヤがられない? ということで!? 売主さまにご提案したい!!

こんにちは、いよいよ春が来るぞと期待できそうな気候が続いていますね。
不動産担当の山本でございます。
引き続き、『家売るオンナの逆襲』を毎週楽しみにしていますが、
んなことあるかい!と思わずつっこむシーンがそこかしこでして、そこもまた面白いです。
マンチッチ(三軒家万智)は、お客さまにとってベストなお住まいとは何かを、
誰よりも、時にもしかしたらお客さまご自身よりも深く深―く考えていて、
一見すると、自分のことしか考えていないような決め台詞の、
『家を売るためです!』に、私は愛を感じております。

それはさておき、
本日は普段、実際の内見の時にで感じていることについて、
売主さまへの売り方のご提案も含めて、お話したいと思います。

内見は、空室の場合と、居住中の場合と、2パターンあります。
空室ですと、気兼ねせずに内見できるのですが、
居住中ですと、売主さまがお住まいになっているところに内見に行くわけですから、
なんとなく、見てはいけないものを見てしまっているような気がして、
なんとなく、見られたくないものを見てしまっているような気がして、
買主さまにとっては、気が気でないのではないかなぁ、と思うこともしばしば。
実際買主さまと内見に行った感想をお聞きすると、
なんとなく、売主さんが気になってしまって、
なんとなく、物が多くて気になってしまって、
よくわからないうちに終わってしまったというお話もお聞きします。
これでは、買主さまにとっても、売主さまにとっても、
本来の不動産の価値を下げてしまっていることになり、とてももったいない話です。

<空室>/<居住中>の長所○/短所×について書いてみましょう。

<空室>

○ 売主さんの目、時間を気兼ねせずに見られる

○ 空間が広くスッキリして見える

○ 不動産自体に集中できる

○ キッチン・洗面などの引き出しの内部,収納の内部など隅々まで確認できる

△ 売主さま独自の情報が得られない

△ 売主さまがどういった感じの方か確認できない

<居住中>

× 売主さんが気になってしまい遠慮してしまう

× 家具・家電、そして居住者さまの存在で、空間が狭く見える

× 家具・家電があるので、住まい方のイメージが固定されてしまう

× キッチンの引き出しなど細部の確認ができない

○ 売主さまと直接お話できる

○ 小学校,中学校,マンションの雰囲気,駅の自転車置場など、居住していなければわからない情報を入手できる

といったところでしょうか。
これを見る限りでは、明らかに空室の方が良い印象ということになりますが、
お住み替えのために、売ってから買いたいという売主さまも多くいらっしゃいますし、
売るために賃貸に引っ越して空室にするというのは、そう簡単ではないですし。。。

ということで、居住中の売主さまにご提案です!!
買主さまに、より不動産の価値をご理解いただくために、

1.内見のときに、家にいる家族の人数を極力少なくする。

2.さらにできれば、売主さまも含めて外出し、仲介会社にまかせる。

3.クロスや簡単な補修で直る傷などは、なるべく内見前に直してしまう。(空室の場合も同じ)

4.不要なものなどがあれば、先に処分して物を少なくする。

1.の内見のときに家族の人数を極力少なくするということについてですが、
通常、買主さまご夫妻,(お子様),買主仲介、売主仲介、と、
いつもの人数よりも大人が4人加わることになり、
お客さまが大勢いらっしゃったパーティーくらいの感じの集まりになるわけです。
ここに、お住まいの売主さまご家族が加わると、
普段よりも空間が狭く見えてしまうのは、必然でして、
私は、ご夫妻のどちらかのみにご在宅していただくことをご提案します。

2.については、たまに配慮してくださているケースなのですが、
内見は全て売主仲介会社担当者さまにお任せして皆で外出してしまう、
そうすることによって、買主さまにゆっくりとすみずみまでご覧頂くことができます。

3.は、空室の場合は特にですが、家具も何もない状態なので、
お子様の落書きやキズなどが余計に目立ってしまうように感じます。
そちらばかりがクローズアップされて印象に残ってしまいます。
可能な限り、先回りして直せるところは直してしまい、
不動産の価値を高めることにつなげる、ということをご提案いたします。

4.は、大きな御世話だわ、っていうようなお話ですが、
売主さまの中には、どのみち全部引越、撤収するわけだから、
その時に断捨離すればいいし、今はこのままでいいか、
と、思われている方も多くおられるかと思います。
けれど、物が少ない方が、広く見えるのです。
言い方を変えれば、その「物」がなければ、本来広い場所なのです。

また買主さまには、居住中の場合、
遠慮せずに売主さまの同意をいただいて、積極的に見せていただくこと、
小さいことは、後で補修や手直しなどでどうにでもなります。
大きなこと、ご自分達の中で優先順位の高いこと、
採光、眺望、風通しなど、これから先も変更ができないところについて、
しっかりと確認するようにしましょう。
また、売主さま独自の情報がありますから、
マンション,ご近所付きあい,駅,学校などのことで聞きたいことをまとめておいて、
内見に行くことをお勧めします。
(これは空室の場合、売主仲介会社に確認できますから、空室でも可能です。)
以前内見の後、売主さまがお茶を出してくださり、売主さまと買主さまが、
和やかにお話ができて、売主さましか気づかなかった駅の情報を教えてくださり、
ご購入決断のあと押しとなったことがありました。

売主さまは、大切に住んできたお住まいを売却する、
買主さまは、これから永く永ーく住んでいくお住まいを購入する、

わけですから、

売主さまは、本来の不動産の価値を認めてもらった上で売却する、
買主さまは、しっかりとその価値をご確認いただいた上でご購入する、

そういうお取引になるようにと願っております。

それではまた、不動産担当、山本がお送りいたしました。

何を植えたか忘れてしまいました。逆にどんな花が咲くか、楽しみが増えました。

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